どうしても起きられるようになりたかった

  • 僕(31才)は、昔から朝に弱く、高校のときから毎日のように遅刻、大学も朝の授業に起きることができず留年をしてしまっています。 社会人になってからも、会社がフレックスタイム制だったので、10時過ぎまでダラダラ寝ていました。

    朝が弱いことを克服するために、まず早く寝るようにしました。しかし、十分な睡眠時間をとっても、朝起きる瞬間の「起き心地」は悪いままでした。(午前中のすっきり具合はよくなります。)

    また、朝が弱いことを克服するために以下のようなことを試しましたが、どれも効果はイマイチでした。

    • 大好きな食べ物(ケーキなど)を枕元に用意しておき、それを食べるのが楽しみで起きられるようにする作戦
    • 目覚まし時計をスーツケースの中に鍵をかけて入れておく。鍵は、玄関の外のポストに置いておく。一度外に出ることで目覚めをよくする作戦
    • 蛍光灯のデスクライト3台とタイマーで通電する電源タップを枕元にセット、起床時間の1時間前にONにさせ、強い光を浴びることで目覚めをよくする作戦
    • 眠りが浅いときにアラームがなる腕時計型目覚まし(スリープトラッカー)を使う作戦

    ただ、不思議なことに、会社がフレックスタイム制でなくなっても出社はギリギリですが遅刻することはありませんし、休日の朝から誰かと約束があれば、何とか起きることができます。つまり、自分の意思だけでは無理ですが、人との関わりがあればちゃんと起きることができます。

    これに着目して、第一弾の目覚ましアプリ、 MorningBomb(モーニングボム)を開発しました。

ペナルティーで人は起きられるか?

  • MorningBomb は、家を離れるまでアラームを解除できません。(音だけは止められます。) 制限時間内にアラームが解除できないと「反省文」がTwitterやショートメッセージで自動送信されます。 いったんアラームが起動したらアンインストールできない仕組みになっています。電源を切っても電池を抜いても反省文が送信されます。

    これで、僕が起きられるのはもちろん、世の中から二度寝をしてしまうミスを消し去って、朝から頑張りたい人がフルに力を発揮できる時代を作ることができると信じていました。 (GIGAZINEさんに取り上げていただいてツイートが1000件以上付いたときは特にそう思いました。)

    ところが、そんなにうまくはいきませんでした。

    あまりにペナルティーがキツすぎたため、反省文の送信を何回か繰り返すと次に使うのが怖くなってしまい、使用を中止してしまうユーザーが続出しました。 (僕でさえも毎日は使っていません。)IT mediaさんに 「ドSアプリ」と紹介されたことが象徴的で、超ストイックか、ドMなユーザーにしか使えないものになってしまいました。

朝、気持ちよいことをすれば起きられるか?

  • ペナルティーじゃダメなことがわかったので、今度は180度方向を転換しました。朝、気持ちよいことをすれば起きられるのではないかと考えました。

    そこで、東京大学の学生が運営するWebアプリ開発のための勉強会UT Startup Gymに企画の原案を持ち込み、チームを結成しました。メンバーのKazuくんとブレストしているうちに、「毎朝、誰かに寄付をすれば気持ちよく起きられるのではないか」というアイディアがでてきました。

    このアイディアを試すために、第二弾のアプリ、Morning+(モーニングプラス)を開発しました。

    早起きは三文の得|朝起きるだけで社会貢献できる目覚ましアプリ、Morning+

    多くのWEBメディアに取り上げていただいたり、 心から応援してくださるユーザーさんができたり、社会貢献というコンセプトでは好意的に受け入れられました。 しかし、ユーザーへのアンケートなどから、このアプリを使ってくれている動機は、「気持よく起きられる」というよりは 「協賛企業が見つかることを応援したい」という方がずっと多いことがわかりました。

    「協賛企業が寄付をする」というコンセプトでは、多くの人が気持ちよく起きられるまではいかないようです。

人の力を使って起こすしかない!

  • ペナルティーでも、気持ちいいことでもダメなら、もう人の力を使って直接起こすしかないと思い、第三弾のアプリMorning Relay(モーニングリレー)を開発しています。

    仕組みはシンプルで、もう起きた人たちが、次に朝を迎える人たちを起こします。このリレーが続けば、みんな早起きできるようになるはずです。

    この地球上では、いつもどこかで朝が訪れています。あなたにとっては昼でも、他の国の人や、生活する時間帯が異なる人にとっては朝です。 朝、もう起きている人から起こしてもらい、そのお返しに、暇な時間に、これから起きようとしている人を起こします。

    でも、起こされるのはいいけれど、人を起こすなんで面倒ですよね。Morning Relayでは、人を起こすことをゲーム感覚で楽しむことができるで大丈夫です。

ご協力のお願い

  • ここまで読んでくださって、どうもありがとうございます。 もし興味を持っていただけましたら、開発の状況をタイムラインでお伝えしますので、Twitterをフォローしていただくか、Facebookの「いいね!」を押してください。 開発中はとにかく心細いので、ご意見をいただいたり、見守っていただければうれしいです。

    このアプリで、自分が起きられるようになることはもちろんですが、朝早く起きて勉強をする、仕事を早く終わらせて家族と過ごす時間を増やす、授業に遅れないようにするなど、 ユーザーが時間をうまく使えるようにすることで、社会貢献ができればうれしいなと考えています。